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HISTORY 2010年度

サイエンスカフェはりまの過去のイベント開催内容をご紹介します。


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サイエンスカフェはりまNo.10
「科学が教えてくれる木の文化」

開催日2010.11.13(土)15:00〜17:00
ゲスト杉山 淳司さん(京都大学生存圏研究所 教授)
場所兵庫県立歴史博物館2階 薩摩の仁(姫路市本町68)
参加募集時の詳細はこちら

 今回は、兵庫県立歴史博物館内のカフェを利用させていただき、お城と公園の見える素敵なロケーションで、15名の参加者を迎えました。
 ゲストは京都大学生存圏研究所の杉山淳司さん。初めに、世界的にも日本にはたくさんの種類のドングリのなる 木があるということを教わり、ドングリの形から木の種類を見分ける方法を紹介していただきました。 また、11種類ものたくさんの木材サンプルを持ってきていただいたおかげで一人ひとりが見て触れて匂いを感じることが できました。このサンプルは、杉山さんのご好意で最後におみやげとしていただきました。
 杉山さんからは、人がいつどんな木を使ってどんな活動をしてきたのか知りたい、そのためにもたくさんの 木材のデータベースを作っていきたい、といったお話がありました。実際、古い建築物や文化財の木材調査の結果を 聞いていると、科学が発達していなくても当時の人の経験から適材適所がなされていることに驚かされました。 また、木材は人間の寿命よりもはるかに長く、伐採されて加工された後も、その木が生きていたときの情報を閉じ込めて いるということから、確かにそれらの情報を有意義に使っていくことは大切なことだと思いました。
 一方、参加者からは、過去を知る研究がどのように今後の人間社会に役立つのか、もっと直接的に私たちの生活を 向上させる研究の方が必要では、といった厳しい質問も飛び出し、多くの意見が参加者同士で交わされました。 もちろん、そう簡単に結論の出せることではありませんが、なぜ科学−特に博物学や考古学といった直接的に成果が 生活にフィードバックされない分野の科学−が必要なのか、ということを考えるとても良い機会になったと思います。
 ゲストのお話をじっくり聞きたかった方には物足りなかったかもしれませんが、ゲストのお話が何度も中断されて 意見交換がされることは、サイエンスカフェとしてはいいことなのだと思っています。参加者のみなさん、 いろいろな意見をありがとうございました。

サイエンスカフェはりまNo.9 at はらっぱミュージアム
「光がうまれるしくみ」

開催日2010.8.7(土)13:30〜14:30, 15:30〜17:00
ゲスト関口 芳弘さん(独立行政法人理化学研究所
場所はらっぱミュージアム(姫路市岩端町122-1フィールトレイン内)
参加募集時のチラシはこちら

 今回は、サイエンスカフェはりまとしては初めての試みで、親子向けの企画としました。児童施設である はらっぱミュージアムさんとの共催で、 同施設にて開催しました。施設といってもマンションの集会室で、広めのリビングにゲストも参加者もテーブルを囲んで 腰を下ろすという、とてもアットホームな雰囲気の中で行われました。ゲストは、理化学研究所(以下、理研)の関口芳弘 さんで、理研の最先端の技術や研究を子どもに伝える授業プランづくりをライフワークのひとつとしておられます。
 まず、シャープペンの 芯や鉛筆の芯に電流を流して光らせ、子どもの興味をひきつけると同時に電流が光に変わることを示し、続いて10円、1円硬貨 と食塩水、コーヒーフィルターという身近な素材で電池を作成し、めいめいでLEDを光らせました。その後、ドライアイスと ジュースでシャーベットを作りながら食べながら、放射光やX線自由電子レーザーのお話、また、嫌いな科目をどうするか −実はやらない!?、そのかわり好きな科目は先生以上にやる、たぶん子どもにとっては目からウロコと思われる−などのお話を 伺いました。身近でお手軽に行える実験、最先端の技術の話題の中に学習相談、進路相談の様相を呈する一面もあり、子どもに とっても楽しいひとときであったと思います。関口さんは接する子どもの中から将来の研究者・技術者が生まれることを 願われていますが、サイエンスカフェはりまもその一端を多少なりとも担えたのではないかと思います。

サイエンスカフェはりまNo.8
「南アフリカと天文学」

開催日2010.7.25(日)15:00〜17:00
ゲスト高橋 隼さん(神戸大学大学院理学研究科博士後期課程/惑星科学研究センター
場所町家カフェ・しょうあん(姫路市材木町9)
参加募集時の詳細はこちら

  「天文学を通じて社会に何ができるか」をテーマとして、高橋さんのこれまでの活動、現在の研究テーマ、 南アフリカでの活動および感じたことのお話をいただきました。もともと、高橋さんは障害のある人を支援するNPOの スタッフをされていて、その中で芸術家が障がいのある人を支援している姿を見て、「私(=高橋さん)にとって (社会的活動をする)芸術家の芸術に相当するものは何か」と考え、それは科学(天文学)であると結論づけられたそうです。 現在は、月の暗い部分に反射する地球照の観測を通じて、遠くにある地球に似た惑星の見え方の研究をされているとのことです。 南アフリカに行かれたのは、現地天文台職員のケビン・ガーベンダー氏の「天文学がアフリカの発展に貢献できる」という考え方 に興味をもったからだそうです。現地での氏の活動、氏と共に高橋さんの行われた活動の紹介をいただきました。
 13名の参加者からは、現地の人が星をどのように見ているのか、星座は線でつながないのか、といった質問や、 アフリカは非常に多様な地域にも拘わらず我々日本人はひとからげ的に考えている、文化保存の面ではアパルトヘイトも 良い部分があったのではないかといったようなさまざまな意見が交わされました。星、あるいは天文という分野を通して 我々のあり方を見直すささやかなきっかけになったのではないかと思います。